突然ですが、皆さんはリンゴ箱をご存知でしょうか。
その名の通り、リンゴを保管、運搬するための箱ですが、最近では機能美的な点が注目されて、お店の什器や家具として使われることもあるようです。
例えば、コチラのキープレイスさんは、リンゴ箱から始まり、様々な箱を販売しています。
また、リンゴ箱と同じような、何の変哲もない木製の箱を積み重ねたインテリアコーディネートも見かけます。
実際に、STUSSYがその昔展開していた、STUSSY Livin' GENERAL STOREでも、箱を積み重ねた什器を使っていたようで、とてもオシャレです。
残念ながら、現在は展開していませんが…。
ちなみに、私の好きなランドスケーププロダクツが監修していたようです。
この家具のようで家具じゃないような雰囲気、個人的にはとても好きです。
早速、DIYしてみることにしました。
これだけだと寂しいですが、いくつか作って重ねると、こんな感じでそれっぽく見えます。
上手く使えばオシャレだし、組み合わせも自由で、色々と便利です。
はじめに
まずは、SketchUpで設計図を書いてみました。
内寸は、無印のスタッキングシェルフを参考にさせてもらいました。
無印の収納用品が使える方が便利ですからね。
今回は4個作成して、棚として使えるようにしようと思います。
ちなみに、SketchUpの使い方はコチラの記事で紹介していますので、ご覧になって下さい。
棚の作り方
必要な材料
SPF集成材
全て18mm厚です。
804mm×303mmを2枚。
804mm×375mmを1枚。
375mm×285mmを2枚。
以上が、基本的な箱ひとつ分です。
ちなみに、SPF集成材とはお手頃な木材として知られるSPF材の集成材です。
2×4材と言えば聞いたことある方も多いと思います。
このSPF材は、松や杉等の針葉樹林を加工したもので、白い木肌は美しく、また、安価でもあり、どこのホームセンターにも置いてあるほどメジャーな木材です。
ただ、木の反り等の狂いが激しいため、構造部分に使われることが多く、あまり家具等には適しません。
今回は、そのSPFを一枚に繋げてある集成材ということで、比較的反り等は少なく、その奇麗な木肌を生かして、家具にも活用することが出来ます。
今回は北海道民御用達のホームセンター、ホーマックで購入しました。
全店舗に置いてあるわけでもなく、また置いてある量も少ないので、見つけたから買いだと思っています。
必要な道具
電動ドライバー、ビス、6㎜ドリル、6㎜ダボ、木工用ボンド、のこぎり、があれば作ることが出来ます。
また、SPF材は、そのままでもツルツルしていますが、ヤスリやワックスを塗ることで、より木肌を滑らかにすることが出来ます。
その場合は、ヤスリやワックス、オイルが必要です。
目隠し用のダボ穴を開ける
それでは早速組み立てていこうと思います。
ビスで組み立てていきますが、ビスの頭を隠すために、ダボというものを使いたいと思います。
まずは、下準備として、少しだけ穴を開けます。
ドリルの先端に深さの目安となる印をつけると、作業が捗ります。
私は、マスキングテープをつけています。
出来上がった穴はコチラ。
このように、ビスの頭が埋まるように、ある程度の深さまで下穴を開けておくことで、ビスの頭をダボで隠すことが出来ます。
ビスで組立をする
それでは、先ほど開けた穴を頼りにビス止めをしたいと思います。
反りは少ないといえど、少なからず反っているところもあるので、考えながら組み立てます。
また、割れやすいのでゆっくりビス止めをして下さい。
ここから、横の板をビス止めしますが、角をピッタリ合わせます。
どうしても合わない場合は、割れない程度に力を入れて、板に力を込めながらビス止めします。
ビスの頭をダボで隠す
ここからは、ダボでビスの頭を埋めていきます。


ちょっとはみ出すぐらいの量をつけるといいと思います。
このまま一晩乾かしましょう。
のこぎりでダボを切る
一晩経ったら、のこぎりでダボを切ります。
使用したのこぎりはコチラ。
薄く柔らかいので、ダボを板のスレスレで切ることが出来ます。
このように、刃を湾曲させて押し当てることで、板のスレスレで切ることが出来ます。
そして、切ったあとに少しヤスリをかけるだけで、これぐらいにはなります。
気になる方は、丁寧にヤスリがけをして、後述するワックスを塗れば、よりキレイになります。
ヤスリとワックス
ここまでで完成でもいいですが、せっかくなんでブライワックスを使います。
まずは400番のヤスリでササっと表面処理。
木屑をキレイにしたら、布やウェスで塗り込んでいきます。


あまり変わらないように見えても、実際には見た目に深みがでて、触り心地もツヤツヤのスベスベで、掃除も楽なので、ヤスリとワックスはおススメです。
とりあえず4個が完成
まずは4個作ってみました。
結構大変でした。
でも、かなり満足してるので、あといくつか作りそうな予感…。
まとめ
正直リンゴ箱や、それに似たものはネットでたくさん売っていますし、手間を考えると買った方が安く済みます。
ただ、実際に見ないと雰囲気がわからなかったり、気に入ったものでもサイズが微妙だったり…。
そのてん、自分の好きな木材、木目、サイズで作ることが出来るのはやっぱりイイですね。
なにより、欲しくなったら自分で作れるというのは結構な強みです。
ちょっと落ち着いたら、またいくつか作ってみようと思います。