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新生KIRINJIにとっての初のアルバム。「11」を解説。

 

KIRINJI大好きな私が、KIRINJIのアルバムについて勝手に解説しちゃおうと思います。

今回は、新生KIRINJIの初アルバム、「11」について解説しようと思います。

ジャケットの画像

「11」のジャケットです

 

 

キリンジ・KIRINJIとは

兄の堀込高樹と、弟の堀込泰行の、堀込兄弟からなるバンド「キリンジ」として始動。

その後、弟の泰行が脱退し、兄の高樹が新たにバンドメンバーを引き入れ、堀込髙樹/田村玄一/楠均/千ヶ崎学/弓木英梨乃/コトリンゴの6人構成のバンド「KIRINJI」として再始動。

また、その後KIRINJIからもバンドメンバーの1人であったコトリンゴが脱退して、5人での再々始動。

現在のバンドメンバーは、堀込髙樹/田村玄一/楠均/千ヶ崎学/弓木英梨乃の5人です。

詳しくはコチラの記事にもまとめてますので、ご覧になってください。

 

 

アルバム全体の解説 

このアルバムは、KIRINJIになってからの初のアルバムです。

キリンジ時代から数えると11作目の本作ですが、タイトルもズバリ「11」です。

読み方は、「イレブン」です。

10作目となる前作のアルバムのタイトルが「TEN」なのですが、安直に感じてしまいそうですが、決してそういうわけではありません。

 

弟の堀込泰行さんが脱退して、新たにKIRINJIとして始動したかと思えば、6人組のバンドというまさかの編成。

キリンジ時代からのファンにしてみれば、兄の堀込高樹のソロプロジェクトのようになっていくのだろうと思っていたので、バンド編成にはかなり驚きました。

ファンとしては、キリンジとKIRINJIは似て非なるものと思ってしまいそううですが、そんなファン達へのメッセージが、この「11」というタイトルには込められています。

それは、「TEN」から「11」というナンバリングを続けることで、キリンジからKIRINJIへと変わらず続いていくんだよ、という堀込高樹さんの強い思いです。

安直にみえますが、実はファンに対する堀込高樹さんの気遣いが垣間見れるタイトルです。

 

作品全体の雰囲気に関しては、いままでよりシンプルな作りになっていると思います。

いままでのキリンジは凝った曲が多く、堀込高樹さんには特にその傾向を感じていたので、少し驚きです。

そこが良いところでもありますが。

バンドメンバー6人それぞれの個性が十分に発揮されれば、わざわざ凝った曲にする必要がなく、しっかりと聞かせることが出来るとの考えかもしれません。

 

曲の解説

進水式

それでは、まずは「進水式」です。

作詞作曲は堀込高樹さんです。

この曲はシングルとしても発表されているので、このアルバムのリード曲って感じですね。

また、このアルバムのジャケットもこの「進水式」を意識しているものだと思われます。 

ジャケットの画像

アートワークもこんな感じ

内容はまさに、新生KIRINJIの船出の歌です。

ファンのことをかなり強く意識した歌だと思いますが、最後の方は堀込高樹さんが自分自身にも、メンバーにも言い聞かせているように思います。

キリンジはKIRINJIに新しくなったけど、みんなまたよろしく、一緒に頑張ろうっていう感じですね。

初めて曲を聴いたとき、「堀込高樹さんもこんなに素直なことするんだ…。」と驚いた記憶があります。

 

ちなみに、新しいことにチャレンジする人の応援歌という解釈も出来るので、新生活をむかえる人が聞いたら、ちょっと泣いちゃうと思います。

 

だれかさんとだれかさんが

つぎは、「だれかさんとだれかさんが」です。

作詞作曲は、堀込高樹さん。

学生の甘酸っぱい青春っていう感じの歌ですね。

バンジョーっぽい楽器から始まりますが、なにしろ演奏が楽しそうな曲です。

田村玄一さんの演奏なのでしょうか。

また、メンバーのコーラスが要所で聞けて結構印象的です。

特に、女性メンバーのコーラスですが、ライブならともかく、キリンジとKIRINJIの音源に女性のコーラスが入るのって新鮮です。

キリンジ時代の楽曲、「雨は毛布のように」ではaikoさんのコーラスがとても印象的でしたが、それ以来かも…?

 

この歌はキリンジ時代には歌えなかったというか、思いつかなかったというか、全然イメージがないです。

オジサン2人で歌われてもって感じですしね…。

女性のさわやかさが加わった、KIRINJIとなったからこその曲って感じですね。

 

雲吞ガール

つぎは、「雲吞ガール」です。

作詞作曲は、堀込高樹さんです。

これはよくわかんないんですけど、素直に解釈すれば、知らない子をナンパした話なんでしょうか?

わかるようなうで、わからない感じ。

いままで鳴りを潜めていた、「高樹節」が少し垣間見えます。

特に、途中に「過払い金」を歌詞に使っていたりするところなんかキリンジっぽいですね。

あと、弓木さんのギターソロが入りますが、めちゃめちゃカッコいいです。

可愛らしいビジュアルからは想像できません。

 

fugitive

つぎは、「fugitive」です。

作詞作曲は、堀込高樹さんです。

これ、意味は「逃亡者」って意味だそうで、歌詞の内容もまさにそんな感じ。

火曜サスペンス劇場を思い出します。

この曲ですが、コトリンゴさんがボーカルを務めていて、かなり異色です。

そもそも、キリンジ時代は弟の泰行さんがリードボーカルを務めていて、高樹さんでさえボーカルを務めた曲は数えるほど。

そんな歴史のなかで、新メンバーのコトリンゴさんが急にボーカルになる。

いやー、びっくりしました。

でも、コトリンゴさんの声が良いですね。

ウィスパーボイスって感じで、ささやくような歌声がとても沁みます。

また、大人の女性っていう感じもとても魅力的。

すでに歌手として活躍している方なので、歌声が素晴らしいのは当たり前ですが、KIRINJIの曲にもピッタリです。

 

ONNA DARAKE!

つぎは、「ONNA DARAKE!」です。

作詞作曲は、堀込高樹さんです。

これも、リードボーカルが堀込高樹さんじゃないんですよ。

男のふがいなさをテクノ調の曲にのせて、ドラムの楠均さんが歌いあげています。

先ほどの、「fugitive」は女性のコトリンゴさんが曲調に合うので、リードボーカルを務めるのはわかりますが、なぜこの曲までもほかの人にリードボーカルを任せるのか。

高樹さんが歌っても成立しそうなのに…。

でも、この楠さんの歌声もイイ!

ただ、どことなく頼りなさそうな楠さんのビジュアルが歌詞とオーバーラップして、楠さんの心の叫びみたいに聞こえなくもないですが…。

 

ちなみに、このメロディラインは堀込高樹さんもお気に入りのようで、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」のジングルに、セルフオマージュみたいな形で使っています。

癖になるリズムです。

また、このアルバムの中で私が一番好きな歌でもあります。

 

シーサイド・シークェンス 人食いマーメイドとの死闘編~

つぎは、「シーサイドシークエンス 人食いマーメイドとの死闘編~」です。

作詞作曲は、堀込高樹さん。

もともとシングルの「Drifter」に収録されていた、「シーサイドシークエンス」という曲を、バンド編成にともないリミックスしたのが、この曲です。

シーサイドは海辺ですが、シークェンスとは映画でいうワンシーンみたいなものです。

あわせて、海辺の一コマみたいな意味ですかね。

海辺での女性との恋愛を、人食いマーメイドとの死闘に例えた曲という理解でしょうか…。

かなりふざけた曲ですが、原曲のほうはもっとふざけているんで、そっちも一度聞いてみるのをおススメします。

 

ちなみに、どっちの曲も、「プレスリーのモノマネをする西田敏行さん」というイメージで、高樹さんが歌っています。

ちょっと世代を感じます…。

 

狐の嫁入り

つぎは、「狐の嫁入り」です。

作曲は、堀込高樹さん。

歌詞のない、インストゥルメンタルの曲ですね。

そもそも狐の嫁入りとは、夜に山などで松明のような行列が見える怪奇現象のことを言うようです。

あとは、天気雨の代名詞としても使われますね。

これもどういう解釈していいのかわかりません。

ただ曲調は明るいので、怪奇現象っていうよりは、天気雨をモチーフにしたと理解した方が、聞きやすいです。

 

虹を創ろう

つぎは、「虹を創ろう」です。

作詞作曲は、堀込高樹さん。

この曲は子供を歌った曲ですね。

「星座を睫毛に引っかけて」という、わが子を思う親の気持ちを歌った曲もありましたが、今回もそんな印象を受けます。

子育てソングって感じです。

ただ、季節感が違いますかね。

星座を睫毛に引っかけては、秋とか冬の印象でしたが、虹を創ろうは夏のイメージです。 

 

ジャメヴ デジャヴ

つぎは、「ジャメヴデジャヴ」です。

作詞作曲は、堀込高樹さんです。

デジャヴってよく聞きますが、ジャメヴってあまり耳なじみがない。

デジャヴは既視感ですが、ジャメヴは未視感です。

見たことないはずなのに見たことあるのが、既視感。

見たことあるはずなのに見覚えがないのが、未視感ですね。

多少、混乱してきました…。

見たことあったり、見たことなかったり、どっちだよって感じです…。

初めてのようなことでも、同じようなことの繰り返しであったり、わかっていたつもりでも、わかっていなかったり、人の一生なんてそんなもんだよと、哀れに歌った曲だと勝手に解釈しています。

 

今回のアルバムでは、一番今までのキリンジっぽいですね。

 

クリスマスソングを何か

つぎは、「クリスマスソングを何か」です。

作詞作曲は、堀込高樹さん。

まさに、クリスマスソングですね。

特徴としては、弓木さん初リードボーカル曲だということです。

この弓木さんの声がまたとても可愛らしい。

愛嬌のあるビジュアルとあいまって、男性ファンが増えそうです。

 

この曲ですが、コトリンゴさんのfugitiveもそうでしたが、女性がいるからこその曲ですね。

以前のキリンジなら歌わなかったというか、歌えなかったと思います。

オジサン2人ですからね…。

 

心晴れ晴れ

いよいよ最後の曲、「心晴れ晴れ」です。

作詞作曲は、堀込高樹さん。

「11」というタイトルの、11曲目ということで、なにか感じてしまうのは私だけだと思いますが、この曲って結構重要な気がします。

あなたの人生はあなたのモノだから、自由にしていいんだという内容ですが、これ、最初の進水式のアンサーソングみたいになってるような気がします。

ジャケットの画像

ジャケットの最後も船出へのメッセージ

 進水式は、新しいKIRINJIの、もっといえば新しいことにチャレンジする人への入場曲みたいな感じです。

この心晴れ晴れは、その新しいことにチャレンジすることに不安を抱えている人への応援歌だと思います。

 

新しいことに挑戦しようとしても、なにかしら壁にぶつかることもあるかと思います。

それに対して、しっかりとアルバムのなかで対応している堀込高樹さん、流石です。

でも、どこか自分自身に対しての曲なような気もします。

堀込高樹さんにも、キリンジとKIRINJIを継いでいくことに対しての不安ってあるのかもしれません。

 

 

まとめ

拙い解説でしたが、一応最後まで出来ました。

もちろん、私の勝手な解釈ばかりですが、キリンジとKIRINJI好きの皆さんの曲に対する理解の一助になれば幸いです。

間違いや、情報があれば教えて下さい。